日本古来より脈々と受け継がれてきた「へら鮒釣り」。1980~90年代には各管理釣り池に毎週末100名以上の釣り人が集まり、自分たちの技を競い合う「例会(競技会)」を行っていました。ところが、2000年を過ぎたころからへら鮒釣り人口が減りはじめ、現在では釣り人の高齢化や人気低下に伴い、管理釣り池の閉鎖や全国に昔からあるへら鮒釣具専門店の閉店が続くなど、へら鮒釣りの環境は非常に厳しい状況に立たされています。
そこで、年々減少するへら鮒釣り人口を食い止めるために、へら鮒釣りの人気回復と競技人口増加を目的とした「へら鮒釣りの『プロ化』」をはじめ様々な事業を行うべく、公益社団法人 日本へら鮒プロ認定協会は活動しています。
その公益事業の1つである「いなべ市放課後子ども教室へら鮒釣り教室」は、いなべ市が教育委員会から委託事業として行っている「放課後子ども教室」を当協会の公益事業にできないか市へ打診し、認可が下りた 2020 年度から毎年行っています。この事業は、7 月から10 月(令和 6 年度は6 月から9 月)まで行っており、毎年受け入れ枠いっぱいになるほどのたくさんの親子の皆さんに参加していただいている、とても人気のある事業です。
この事業は、マルキユー(株)様から毎年エサのご協賛をいただき、また当協会が管理している池の代金や釣りに必要な道具の貸し出しを無料にするなど、参加費を一切いただかずに運営しています。
この公益事業を通じてたくさんの子どもたちにへら鮒釣り体験をしてもらうことで、へら鮒釣りのおもしろさと楽しさを感じてもらうだけでなく、大人になってもこれらの体験(思い出)がつながってへら鮒釣りが趣味の1 つになればという思いと、へら鮒釣りを若い世代に広げてへら鮒釣り人口の低下を防ぎたいという思いから、今後も協賛をいただきながら参加費無料で行う方針です。(この活動にご賛同・ご協賛いただける企業・団体の皆様がみえましたら、ぜひ当協会までお問い合わせください。)
今後この公益事業(子ども釣り教室)は、三重県だけでなく、関東・関西・三重県以外の中部地域でも行えるように計画を進めています。